2016/8/14 境港・水木しげるロード、街歩き
境港は水木しげるのふるさと。米子のホーム、境港の列車から水木しげるの妖怪をアピールしていたが、境港はさらに妖怪度(?)が高い!駅に併設している観光ビルの壁には大きな看板がかかっている。そして、駅前のロータリーから水木しげるロードまでずっと妖怪たちの銅像が立ち並んでいる。ロードの両脇には妖怪関係のお土産屋、食事屋がズラリと並んで、観光客で賑わっている。天気にも恵まれて、かつ、お盆休みでもあるため、人がとても多い。妖怪の着ぐるみがそこいらに居て、観光客と遊んでいる。ほのぼのとした雰囲気で、とても和やかだ。
そんな中で、自分が境港で1番おもしろいと思ったことは、「山が近い」ということ。港と言うからには海ばかりなのかと思うと、そうではない。道を歩いていてふと見上げると山があるのだ。半島の先っちょにある境港は北・東・西を海に囲まれているのだけれど、北側は海が開けている訳ではない。海を隔てた向こうにはすぐ陸地があって、間の海は500mもない。そして、その陸地には丁度良い大きさの山があり、境港からはその山が良く見える。水木しげるの妖怪は、もしかしたら、この山から来ているのかも、と感じた。
水木しげるロードを一通りぶらぶらして、水木しげる記念館にも行って、駅に帰る。次の列車まで時間があるので、銭湯に行く。駅横の観光ビルの中(4Fだった気がする)に銭湯があり、これが当たりだった。浴場からは向かいの山が良く見え、境水道を見下ろせる。銭湯代510円、タオル代100円。
銭湯情報
水木しげる先生と妖怪たち
妖怪と子ども
山が近い。間は川ではなくて海です。
賑う商店街
以上
2016/8/14 米子⇒境港、境線
少し早いが、予約していたα-1に向かう。次の列車まではあと30分程度。α-1はたしか駅前の通り沿いにあったはず。ホテルに荷物を置いてから水木しげるロードを周りたい。
ホテルはすぐに見つかるが、時間が早すぎて部屋には入れない。チェックインはさせてくれて、荷物を預けることができた。これで楽になった。
米子駅にもどってホームへ行く。境線が出るホームは水木しげる一色!ホームには妖怪たちの立て看板が陳列され、待ち合いベンチの広告には水木しげるロードの地図が描いてある。列車はもちろんラッピング。天井、シートの背凭れ、すべてに妖怪がいる。
14時31分、境港行きに乗る。米子から北に向かって突き出ている半島部分を通る。海が見えるかと思っていたが、全くそんな事は無く、だだっぴろい平野が見えるだけ。地図で確認してみると、路線は半島部分の真ん中を通っている。確かにこのルートでは海は見えない。
15時15分、境港着。
ラッピングカー。
妖怪たちの立看
ホーム
車内もラッピング
景色は単調。ちょっと物足りない。
境港駅標札。
以上
2016/8/14 木次⇒宍道、木次線
12時16分、木次発。宍道まで行く。今までの山間部とはうってかわって平野になる。川の下流部分に出来るデルタ地帯の頂点にあたるのが木次。
思えばこういうパターンになっている路線は多いと思う。例えば、都市Aと都市Bを繋ぐ路線で、都市Aから山に向っていって大きめの町A'に辿りついて、町A'と町B'の間はむちゃくちゃ山間部になっている。山間部を抜けると大きめの町B'に着いて、そこからは平野になって、都市Bに向かっていく。
- A-A' ⇒ 平野
- A'-B' ⇒ 山
- B'-B ⇒ 平野
という感じ。こうなっている理由は、乗客の利便性と都市と都市を結ぶ必要性からだと思う。
日本の平野部は、たいていの場合、川が流れ出た下流のデルタ地帯に形成されている。
そして、デルタ地帯の底辺のどこかに大きな都市があり、かつ、頂点部分に町が出来ていることがおおい。人がたくさん乗るところに路線を通していくと、まず、平野の中を通るA-A'区間ができる。ここで完結してしまう路線も多いと思う。例えば、可部線とか。で、ここから都市Aと都市Bを繋ごうとすると、A'とB'は山向こうだったりするので、A'-B'間は山を通っていくことになる。山の中をトンネル掘ったり切り開いていくのは大変なので、基本的には川沿いを通す。こんな風にして、路線のルートが出来上がるんじゃないかと思う。
程度の差はあると思うが、このパターンに当てはまる路線は多い気がする。もちろん、海沿いの都市を結ぶ東海道線や山陽本線は当てはまらないけれど。
12時50分、宍道着。
比較的平野。山の高さも低い。
以上
2016/8/14 出雲坂根⇒木次、木次線
出雲坂根以降は大きな見所はない。中国山地の山奥をひたすら島根まで行く。木々が生い茂った山を見ているのが楽しい。島根に近付くにつれて赤レンガが増えてきた。そうこうしているうちに11時30分頃、木次駅着。
次の列車まで時間があるので駅のまわりをうろうろする。のんびりした町、という印象。小さめの町だが、小さすぎない感じ。駅前デパート(ただし古めかしい)、その中に入っているフードコート、桜並木、川の整備が行き届いている。スキー板を家の軒先に飾っている家がある。冬にはまた違った表情になりそう。
山と家
田んぼもアルヨ!
赤レンガが増えてきました
駅前デパート。結構りっぱ。
春にもう一度来たい場所
商店街
スキー板
以上
2016/8/14 備後落合⇒出雲坂根、木次線
中国地方のドマイナー路線、木次線。この路線は、中国山地の奥地にある備後落合と山陰の宍道を繋いでいる。備後落合から発車する列車は1日に3本だけ。豪雪地帯で、冬には良く列車運休すると言う。見所はスイッチバックとループ線。備後落合からアプローチすると、三井野原駅を過ぎたあたりで「奥出雲おろちループ」が現われ、出雲坂根駅で三段式スイッチバックを堪能できる。
「奥出雲おろちループ」は国道のループ線で、それを車窓から眺めることができる。二重ループになっていて最も標高が高いところにある「三井野大橋」は橋桁が赤く塗られていて特徴的だ。車窓からは、山の中に壮大なループ線が通っているのを一望できて、かなり感動的な光景。
三段式スイッチバックはZ型のスイッチバックで、要は2回スイッチバックを行って、ジグザグに線路を降って(登って)行く。
路線情報
備後落合から宍道に向かう列車は1日3本だけです
備後落合を出てすぐあたり
赤い三井野大橋
スイッチバックのための路線
看板
以上
2016/8/14 三次⇒備後落合、芸備線
6時15分、起床。遠くの山に朝靄がかかっている。その山を見ながら駅に向かう。盆地の町なので、360度どこを見ても遠くに山が見える。
6時55分、三次発。中国山地の山の中を東へ行く。三次~備後落合の間は、山の中の村を繋いだような路線で、線路は、山と山の間に広がっている平野部の真ん中を走っている。左右の遠くに山が見えて、線路と山の間に家と田んぼが広がる。朝の早い時間だが、散歩している人が見える。小さな子供を抱いた家族連れが列車に向かって手を振っている!とてものどか。感動。
8時17分、備後落合着。すさまじいまでの鄙びた駅。木次線と芸備線との接続駅なのに。周りには、朽ちたタクシー停留所と、人が住んでいるか分からない家が一軒。国道に出る橋の先に郵便局が一軒。その脇には、これまた人が住んでいるか分からない家が一軒。家がポツンとあるだけで集落ですら無い。横見浩彦・牛山隆信の「すごい駅」でも紹介されていて、国道を少し行ったところには道の駅があるらしい。
朝の三次
塩町~備後落合
子供たちが川で遊んでます
山が良い形をしています
駅前
駅前の坂を降っていくとこんな感じ。
橋を渡ると国道があります......ホンマに国道かな?
以上